「ちいかわ」に登場する鎧さん(よろいさん)は、鎧をまとった人型のキャラクターたちの総称です。
彼らはちいかわ族(ちいかわ、ハチワレ、うさぎなど)と関わりを持つ、重要な役割を担っていますよね。
ただ、その正体や性格などは謎に包まれた部分も多いです。
こちらの記事では、鎧さんって一体どういうキャラクターなのか?
主な特徴と役割などを詳しくまとめました!
鎧(よろい)さんの役割・立場
たくさんいる鎧さんは一括りで考えられがちですが、実は、それぞれに性格や役割の違いがあります。
しかし、どの鎧さんにも共通しているのは、ちいかわ族を陰でサポートする立場だということです。
- 鎧さんはちいかわ族の雇用主・管理者的な存在
- ちいかわ族に「草むしり」や「討伐」などの仕事(労働)を与え、報酬(お金など)を支払っています。
- ちいかわの世界の構造やルールに詳しく、危険なもの(キメラや毒草など)を制御する管理者サイドの役割もになっています。
鎧(よろい)さんの特徴
まず、鎧さんの特徴を押さえておきましょう。
外見ですが、 全員が顔を覆う鎧を着用しているので、細かい表情は読み取れません。
鎧には色違いや型違いが数種類あり、所属や立場によって違うものを着用しています。
気になる鎧の中身ですが、今のところ明かされていません。
複数の鎧さんが登場することも特徴的で、それぞれ異なる役割や性格を持っています。
代表的な鎧さんの種類
「鎧さん」の中には、特に登場頻度の高いキャラクターがいます。
名前 | 役割・特徴 | アニメ声優 |
---|---|---|
労働の鎧さん | ちいかわ達の「労働」の受付を取り仕切っている。ぶっきらぼうだが男らしい優しさを持つ。最初に登場した鎧さん。 | 東地宏樹 |
ポシェットの鎧さん | 料理や裁縫(ぬいぐるみ、ポシェット、パジャマなど)作りが得意で、ちいかわ達に商品を提供したり、親切に接したりと、友好的で温厚な性格。 | 杉田智和 |
ラーメンの鎧さん | ラーメン屋「郎」で働いている。 | 松岡禎丞 |
彼らはちいかわ族と友好的な関係を築いていることが多い一方で、その正体や、なぜ鎧を着ているのかなど、謎が多い部分も残されています。
鎧といえば兵士のイメージがありますが、鎧さんも陰では誰かと戦っているのでしょうか。
鎧さんが出てくるおすすめエピソード
鎧さんが登場するエピソードは、時にコミカルで、時に優しさに溢れた「素敵なエピソード」が多いですね。
中でも、ちいかわたちに温かく接するポシェットの鎧さんのエピソードは特に人気があります。
いくつか心温まるエピソードをご紹介します。
1.ポシェットの鎧さん登場は「露店」エピソード
ポシェットの鎧さんがはじめて登場したのは、ちいかわとハチワレが訪れた露店のエピソードでした。
いくつか並ぶ露店のひとつで、手作りの小物を販売していたポシェットの鎧さん。
ちいかわはポシェットの「ピンクのくま」を気に入ります。
手に持ってみると、ハチワレから「似合う、似合う」の言葉。
さっそく買おうとしたちいかわですが、ポシェットに穴があいているのにハチワレが気づき、ポシェットの鎧さんに交換してくれるようにお願いするのです。
優しいポシェットの鎧さんはすぐにキレイなものを出してくれて、ちいかわは大満足。
その後、偶然街で見かけたポシェットの鎧さんは、なんとあの時の穴が空いていたピンクのくまポシェットを、肩から下げていたのでした。
ダメージがあっても大切な作品。お客さんに販売はできないけど自分でちゃんと使ってる、ポシェットの鎧さんの暖かい人柄が伝わるシーンでした。
2.ポシェットの鎧さんの「お祝い」エピソード
ちいかわが「草むしり検定5級」に合格した際のエピソードは、ポシェットの鎧さんの優しさが際立っています。
- エピソード内容
- ポシェットの鎧さんは、ちいかわが検定に合格したことを知ると、大急ぎで駆けつけます。
- そして、手作りの「連なりお菓子(スナック菓子などが連なったもの)のタスキ」をちいかわにかけてお祝いしてくれます。
- さらに、「王冠もあったほうが…」と、手作りの王冠までプレゼントしようとする様子が描かれています。
- 素敵なポイント
- ちいかわのささやかな頑張りを自分のことのように喜んでくれるその姿勢や、相手を喜ばそうと考えを巡らせる優しさに多くの人が感動しました。
- 手作りのタスキや王冠を用意するなど、料理や裁縫が得意なポシェットの鎧さんの優しい人柄がよく表れているエピソードです。
労働の鎧さんは「男らしい優しさ」エピソードが多数
「労働の鎧さん」は、ちいかわ族に「草むしり」や「討伐」などの仕事を与える、仕事の受付係を務める鎧さんです。
ぶっきらぼうで強面な印象もありますが、その根底には「男らしい優しさ」があります。
労働の鎧さんの主なエピソードは、主に以下の2つのパターンに分かれます。
1. モモンガに絡まれるエピソード
労働の鎧さんのエピソードで最も頻繁に描かれるのが、モモンガとのやり取りです。
モモンガは常にかわいこぶっておねだりをするキャラクターですが、労働の鎧さんはそんなモモンガによく絡まれます。
- 「叱ってみろ」のエピソード
- モモンガが労働の鎧さんにまとわりつき、「叱ってみろ」「叱れッ」としつこく迫るエピソードがあります。
- 労働の鎧さんは「悪いことしてないのに怒れませんわ」とモモンガを叱ることを拒否。
一見突き放しているようにも見えますが、理由もなく叱ることはしないという彼の真面目さ、そしてモモンガを過度に甘やかさない面倒見の良さがうかがえます。
- 「食後のデザート」のエピソード
- モモンガが労働の鎧さんに「食後のデザートがほしいな」とおねだりするエピソードもあります。
- 面倒くさそうにしながらも、結果的にモモンガの相手をしている場面が多く、意外な面倒見の良さが垣間見えます。
2. 鎧仲間との交流エピソード
ポシェットの鎧さんやラーメンの鎧さんといった他の鎧さんたちとは、気さくな友人として交流しています。
- 「激辛の粉」のエピソード
- ポシェットの鎧さんが作ったカレーを、ラーメンの鎧さんと一緒に食べるエピソードがあります。
- 労働の鎧さんは「なんか激辛の粉」を持ってきて、ハイテンションでカレーに入れまくるという、親しい仲間と楽しむ無邪気な一面を見せています。
3. 仕事に関するエピソード
- ちいかわ族が仕事の依頼や報告に来た際、ベルを鳴らして対応するのが彼の主な仕事の描写です。
- 基本的には、感情を表に出さず淡々と業務をこなしていますが、その仕事ぶりは多くのファンから「いつもしっかり働いていて、何かあれば守ってくれるイメージ」として「カッコいい」と評価されています。
このように、労働の鎧さんはモモンガに対する「男らしい優しさ」と、仕事に対する真面目さ、そして仲間との交流での人間味が魅力のキャラクターと言えます。
鎧さんは、ちいかわの世界の“社会のバランス”を取っている存在
鎧さんたちは、ちいかわの不思議な世界の中で、「人間味」や「社会性」を感じさせる存在かもしれません。
鎧を着ていて表情が見えないにもかかわらず、その言動や行動から、非常に繊細で豊かな感情を持っていることが伝わってきます。
- ポシェットの鎧さんの、ちいかわたちを心から祝福する優しさや、手作りの贈り物をする愛情深さ。
- 労働の鎧さんの、モモンガに「悪いことしてないのに怒れませんわ」と返す、面倒見の良さと公平さ。
- ラーメンの鎧さんの、仕事へのプロ意識と、仲間との賑やかな交流。
彼らの存在があるからこそ、ちいかわ族の日常が社会のルールの中で成り立ち、物語に深みが出ています。
なぜ彼らが全員鎧を着ているのかは、ちいかわの世界の大きな謎の一つです。
何か危険から身を守っているのか、あるいはちいかわ族との「立場の違い」を明確にするためなのか…。
謎があるからこそ、彼らへの関心も尽きませんね。